日本では新生活、新学期の始まりは春の4月であり、
学校への入学月は4月が常識でしたよね。
2020年、新型コロナウイルスの影響により、日本でも学校への
入学時期を4月から9月へ移行する案が挙がっています。
我々日本人の常識に今までなかった、学校への9月入学になる
・9月入学の案が挙がった背景
・9月入学のメリット、デメリット
を今回は解説していきたいと思います。
そもそも日本はなぜ4月入学?
世界の国の約115カ国が9月入学であり、9月入学が標準的だと言えます。
そもそもなぜ日本は4月入学が常識になっているのでしょうか?
教育制度が作られた時代の主な産業は米を中心とした、農業でした。
その時代のお金の流れを表すと次のようになります。
米の収穫(秋) → 換金 → 納税
上の収穫から換金を経て、納税するまでに時間がかかってしまいます。
そのため1月に年度を開始するには予算が間に合わず、3月まで時間の猶予が作られるようになり、4月が年度の始まりとなったという背景があります。
なぜ9月入学案があがった?
発端は高校3年生がTwitterに「新学期の始まりを他の国と同様に9月に!!」というメッセージを放ったのが始まりでした。
そのメッセージは反響を呼び、多くの共感を巻き起こしました。
その後、各都道府県知事が動き出しました。
東京都の小池知事や大阪府の吉村知事は9月入学に賛同した一方、他の県知事は慎重な議論を求めるべきなど様々な意見が出ましたが、各知事が参加する全国知事会が政府に要請を行い、政府が本格的な検討に入りました。
9月入学のメリットデメリット
9月入学のメリットと課題は以下のようなものがあります。
メリット
・アメリカなどの各国と卒業と入学の時期が揃うので、日本の教育がグローバル化が進展する (留学生や留年生の受け入れがスムーズ)
・4月入学だと受験期は真冬ですが、真冬の受験シーズンによる感染症や雪による交通障害を回避可能
・コロナウイルスによる休校の影響で、生じた教育や学校生活の空いた期間を取り戻せる
デメリット
・現在の日本は3月卒業、4月入学で統一されており、公立私立の学校を問わず、全ての学校が9月入学に対応するには、大変な労力と多くの時間が必要であり、教育現場への大きな負担が考えられます。
・小学校に入る前の未就学児や保護者には、想定していた学年が変わることなど何かしらのしわ寄せの影響を受けてしまう可能性があります。
まとめ
今回は9月入学に関しての背景及びそのメリットとデメリットを解説しました。
2020,2021年の適応はないようですが、2020年以降はどうなるか誰もわかりません、9月入学が適応となっても焦らないように、今から心の準備をしておくと良いかもしれませんね!今後も動向をチェックしていきましょう!!